自然素材講座 第2回 木編 木取り

木取り

丸太から四角い製材にしていくことを木取りといいます。木取りは建物の使用する箇所に応じて材をとっていきます。基本的に乾燥収縮と木目の状態が木取りの重要な要素となります。また、木取りをした状態で材の価値が決まっていきます。逆に言うと丸太のままでは材の良しあしは判断できないと考えてよいでしょう。

径の小さい材(柱として一辺10センチから15センチが取れる場合)は芯を除かない状態で木取りをしていきます。柱にする場合は、年月たつと乾燥収縮があり、木の裂け目が生じていくのであらかじめ切り目を入れておきます。この部分を背割りといいます。

ある程度大きな材になると芯を持たない材をとることができ、芯を持たない材を、芯去り材といいます。この材は、乾燥しても割れが生じないため高価な材となっていきます。(4面表しで使用できる材を四方柾とも呼びます。)

木取りの名称

一本の丸太から板や柱を木取りする場合、放射方向に製材したものを柾目、接線方向に製材したものを板目といいます。柾目は木目がそろっているので落ち着いた雰囲気を出します。また板目は、木目が流れて見えるので、天井や床の間など特徴のある箇所に用いていきます。

  • 中杢材 木目の状態を見て床板や式台に使われたりします。
  • 柾目板 腰壁や天井の化粧に使われます。
  • 芯持ち材 柱に使われます。
  • 板材、柱材以外の箇所は、木目の流れなどで化粧材に使い残りを、補強材などにしていきます。

木取りは、材木の価値を決めていくので、専門家はできるだけ価値の高いものにしていきます。腕のある大工は、木取りまでして建物を作っていきます。消費者側ではなかなか理解できない部分であります。

木造建築では、化粧材よりは構造材、補強材を多く使用するので、設計段階では材種や大きさがポイントになります。そして和室などの木目が見える部屋では木目の美しさや材の収縮などを考えていくので現場施工での調整になっていきます。

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