自然素材講座 丸太から材木へ

材木の玉切り

伐採された木は、まず大まかに輪切りします。この作業を玉切りといいます。玉切りは切り出した山もしくは山間の製材所で行われます。トラックで搬送しやすいように4m以下ごとに切っていきます。構造材の中には4m以上の長物も必要な場合もあるので樹木に合わせて玉切りを行っていきます。

樹木の根元の側を元口、枝側の方を末口といいます。木の大きさを言うときには、末口の直径を基準に言います。そして根っこの部分から元玉(1番玉)、2番玉、3番玉・・・・と呼びます。根っこに近い部分は枝が少ないため節が少なく造作しやすい材です。また耐久性もあるので建物の主要な個所に用いられます。

木造建築では、樹木が生きていた状態で使用していくのが基本です。元口は下(地面)、末口は上(空側)にして使用しますまた梁などの横架材の継ぎ手においては、丈夫な末口を下(女木といいます)に使用していきます。上の部材(男木といいます)に関しては全体の構造的なバランスなども考えて決めるので、元口、末口の決まりは特にありません。また特に浴室付近に使用する材は、根元に近い材を使用するのが腐りにくくなります。

樹木の断面

丸太の断面には年輪が同心円状に広がっています。樹木を製材するときに芯に対してどのように切り目を入れていくのか重要で、切り出された材が、建物の使用する部材になっていきます。また材木の乾燥収縮に気を付けていく必要があります。

断面の見方

繊維方向 (樹木の高低方向)、放射方向(芯に対して外向き)、接線方向(樹皮に対して接する面)に分けて考えていきます。

  • 繊維方向 
    当然上の部分は若い部分で、下の部分は古い部分です。製材した後で材の上下を判別するのはなかなかむずかしく、木目の流れや節のゆがんだ部分から上下を判定していきます。(上記で述べたように上下方向は材の建て方を決めていきます)
  • 放射方向 
    芯から遠いほうが若い繊維になり、水分を持っています。また枝分かれの節の多く含まれている部分です。一方芯に近くなれば、古い繊維となり、耐久性もあります。スギやヒノキの場合 芯に近い部分は赤くなっています。この部分を赤身といいます。また樹皮に近い部分は白くなっています。この部分を白太といいます。赤身と白太の両方を持っている板材のことを源平材といいます。仕上げ材として使用するときには少しは出に見えます。しかし、年月が経つと2つの色はなじんでくるので、あまり心配する必要はないかもしれません。
  • 接線方向 
    接線方向に切り目を入れて製材したものを板目材といいます。天井材のようは化粧材で使用されます。特に木目の流れ(杢といいます)で材木の価値を判定する部分でもあり、目利きが必要です。

木材の乾燥収縮においては、繊維方向>放射方向>接線方向となっていて、繊維方向は接線方向の20倍の収縮を生じます。特に建具などで板を使用する際には収縮を考えて建具枠と扉の隙間を考えていきます。