自然素材講座 墨付け

無垢材の墨付け

墨付け

昔の民家の中に入って見上げた時に大きな大木の梁がダイナミックにかかっているのを目にするが、いつもよくやっているなと感心してしまう。
現在はプレカットが主流になり、めったにこのような梁を新築で見ることはない。さて、どのように墨付けするのかというと、おおざっぱに説明すると、まず、梁の小口に棒を取り付け丸太の外側に脱げ墨(捨て墨)を水糸で作りその糸を基準に束の位置や梁の接合部に墨付けをしていく。
大きな梁同士もこの基準同志の長さを決めて墨付けを行うことになる。

私は大工ではないので詳細については現役の大工さんに聞くのがいいが、おそらく45歳以上の大工さんでないと手刻みを行った経験はないのが普通であろう。概ね、大きな自然な梁を建材に使う技術は年々少なくなっている。昔の貴重な建物を修繕や保存するときには、墨付け・手刻みは重要な部分である。
日本の建築文化を維持することと経済活動とは本来対立するものではないので、何とか大工の貴重な技術を残していきたいと思っている。

こう講座では墨付けや刻み建て方といった大工さんが身に着けている技術については行いませんが、曲がった自然な木をそのまま使う技術は、設計する立場でも理解して