折れた壁がつくる“砦”のような外観。 鎌倉の土地に合わせ、屏風型のファサードで内部を包み込むように構成した住まいです。左官・杉板・和紙などの自然素材を手仕事で重ね、和風に寄りすぎない軽やかな造形を追求しました。室内外の境界が溶ける開口部や折れ天井の連続が、唯一無二の空間体験を生み出しています。(左官 久住有生) 左官職人・久住有生氏による全面左官仕上げ。外観に象徴的な質感を与える表情。折れた壁が住まいを包み込む、砦のように力強い外観デザイン。複雑な三角形の折れ点を丁寧に施工した、技術力の象徴となるディテール。 土壁と和紙を組み合わせた柔らかな室内。連続する折れ天井が奥行きを生む。折れ壁に合わせて製作した木製窓が、室内外をシームレスにつなぐ。 テーブルから照明まで、住まいに合わせてオリジナル制作したインテリア。 木と土の素朴な質感で構成した、家族の生活の中心となる開放的な空間。外のテラスに置かれた小さな椅子もオリジナル制作。暮らしに寄り添う造形。 (撮影 坂下智広) 前に works一覧に戻る 次へ