歴史を継承する素材の再生とデザイン 土管製造工場であった歴史的建造物を資料館として改修した事例です。建物のシンボルである黒い壁やレンガの煙突はそのままに、創建当時の雰囲気を再現。特に、瓦や壁の塗装、内部構造の補強において、当時の素材と職人による手作業を重視し、歴史と物語を感じられる空間を目指しました。 資料館の象徴となる黒壁と窓の白い格子。 土を焼いた瓦とレンガがつくる工場の風景昔ながらの達磨窯で焼いた新瓦の表情。レンガを一度解体し、耐震補強後に再積みされた煙突。瓦と煙突がつくる歴史的な外観を忠実に再生。調査図をもとに煙突の亀裂位置を再現。耐震性を高めるため内部をRC造に補強。当時の黒壁を再現したノンタール塗装。銅製雨樋が外観に調和を与える。窯を囲む合理的な小屋組の構造。力強い洋小屋組をそのまま活かした内部空間。膨張対策として使われた鉄レールの補強材低い天井が当時の作業環境を物語る工場内部。実際に使用されていた土管の展示。窯内部の安全性を確保する防護柵。 前に works一覧に戻る 次へ