水平ラインが強調することがこの建物のテーマです。モダンな雰囲気と自然の広がりの中で人工的な建物との調和を生み出す基点になると考えているからです。
大きなボックス型の集合住宅。 黒の殻の中に白の住戸が構成をとっている。集合住宅は集まって住んでいるというメリットを引き出さなければいけにと常々思っている。それが共有スペースなのか、個々の住戸でメリットを発揮出来るか手を動かさないと見えてこない。
住戸がどうしても上下階で同じ形になっていくのは設備をまとめていくときに上下階のプランが同じと簡単に配管をまとめやすいという論理に基づいている。主に排水管の配置がメインであるからそこだけに注目すればいろいろな方法がほかにも考えられると思う。
2階部分は高窓から光をとりこむ案でどうしても上下階の居住空間が異なるのは抵抗感がある。1階もそれに代わるメリットがないとただ安いだけでは納得しないと思う。1階のメリットはなかなか設計していても探し当てられない。
collective house project 04
集合住宅は効率よく配置しなければいけないと無意識に思っていますが、何もそれは住民の意見を反映されているわけではなく建て主や不動産会社の考えがしみ込んでいると思っています。まとまって住むメリットを積極的に表現することは集合住宅でとても大切なことと考えています。
共有スペースを2階玄関上に一部屋設けています。どのように使用するのか不明です。クライアントの気持ちは違うかもしれませんが、住み手の気持ちを少しでも反映していこうとする設計者からの余計な提案です。
「空間の広がり」という言葉は常に気にしています。紙ベースで把握していること以上に3次元で出来上がったときの状態をいかに把握していくかということです。言語化していくのは難しいですが、いつも目指している漠然として信念かもしれません。
初めの感覚はとても大切で、おそらくスケール感という言葉に置き換えられるかもしれません。スケール感はそれぞれ個人が持ち合わせている感覚で幼年期に体験したものだと思います。スケール感は模型を製作しているときやデザインのはじまりの時とかにひょっこりに顔を出します。スケール感は我々専門家において常に気を付けなければいけない要素です。
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