窯のある資料館外観
黒い壁とレンガの煙突がこのミュージアムのシンボルです。窓の格子だけが白く光っている簡素なデザインも建物全体を引き立たせています。
屋根の瓦と煙突のレンガが工場の外観の特徴です。どちらも土を焼いたものです。
創建当時の瓦は貫入という表面に傷が入り劣化が激しく再生するのは難しく新しい瓦を採用しました。
昔ながらの達磨窯による薪によってつくられた瓦です。工場生産とは異なり一つ一つ異なる表情をしています。
白っぽいものからいぶし銀といわれる瓦まで色は様々です。
常滑の風景を形作っている黒い壁は当時コールタールが塗られていました。今回はノンタールの塗装を塗っています。
階段はすっきりしたデザインを目指して手すり後をササラ桁まで伸ばしています。
メイン玄関わきの樋は銅製品としました。建物に違和感ないのでほっとしています。
大きな洋小屋の小屋組みはとても合理的な構造で無駄のないものになっています。窯がちょうど入るように中央部分には柱がありません。
丸太の梁と角材としての小屋張りが交錯する構造です。
下からの上への照明によって幻想的な空間に生まれ変わりました。
工場内では人力で土管は運搬されていました。天井がとても低いのは土管の大きさに合わせています。働く人の環境より製品の管理がとても重要なことだったことがわかります。
土管を成形して乾燥させ窯で焼成させる一連の作業がこの工場で行われていました。これらの機械は成形用の機械です。
この工場で焼かれていた土管です。小さなものから大きい3尺土管までさようなものがつくられていました。
現在はほとんど使われえることがないです。
窯の玄関扉のアーチの鉄板です。トラックに積める大きさでよかったです。仮止め用の溶接も丁寧につけているので安心です。
溶接のするときの格好です。目にとても刺激が強いので常にシールドが必要です。アークするまでよく見えないので、素人がやるとうまくいきません。
すべて手運び、手作業の職人が丁寧に設置してくれました。鉄はとても重いので気軽に図面を描くのはしないようにしています。
窯の入口は建具がはまっていたので取り除き新たに鉄板を置いて小口を隠しています。
窯の内部に鉄骨のドームを設置して地震による被害を抑える方法をとりました。
窯と煙突を結んでいる床下の煙道です。レンガで作られています。人が一人潜れる大きさです。
ほぞ切り用の機械です。あまり見たことがないので写真に収めてみました。
外構の補修作業として左官の久住君も登場して壁を仕上げてくれました。
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