ガウディの未完の教会 「コロニア・グエル」の上部構造をテーマに土壁とタイルを組みませた実験的なインスタレーションです

つくるガウディ展 製作現場を展示する新しい試みで土壁やタイルがどのように作られていくのかその過程を鑑賞者に見てもらう企画で、職人が製作している様子を見てもらうという不思議な展示です。左官 久住有生 タイル 白石普

イスラムのタイルの形を基本に展開した新しいタイルの表現です。

土壁の下地に大きなタイルを張り付けています。

様々な色の土を用意して塗りつけています。コーナー部分の繊細な表現が職人の見せどころです。

曲面を塗りつけているので少し荒っぽい仕上げでしてもらいました。形がゆがんでいる部分が目立たないようにです。

土にすさと砂を混ぜて塗っています。言葉にすると簡単ですが、実際にはとても難しい作業です。

手書き絵付けタイル 工業製品の大量生産では出せないものばかりで、手間をかけると空間も面白くなります。

こちらが本物のガウディの設計した コロニア・グエルです。バルセローナ郊外に位置しており1日がかりの小旅行になります。

未完の教会で下部の教会までは完成しております。

上部の教会は資金が滞り、中断してそのままとなっています。

サグラダ・ファミリア教会の前に設計したものなので実験的な造形がちりばめられています。

ガウディの平面図はとても分かりにくい。手探りで進めていくしかありません。

ガウディが設計中に撮影した模型の写真をもとに松倉氏が解析し全体の教会の大きさを割り出しています。そのデータを3Dで再現して重ね合わしてみました。

アーチ同士の接合に仕方やアーチの上にまたがるもう一つ別のアーチの取り付け方など、実際には不明な部分が多すぎてどのようにして下の教会ができているのか本当にわかりません。

展示会場の設営風景。大きな構造物を支えるために床を新たにべニアで敷き詰めています。

ガウディの設計した上部構造を1/4に縮小して金網と鉄筋で再現したものです。

ここまでが私の設計施工した範囲で無事に2人の職人にバトンタッチできました。

ガウディ設計のコロニア・グエルの完成予想模型と構造実験模型です。サグラダ・ファミリアよりもガウディのやりたいことがデザインされている建物と思います。

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