日本左官会議 「土」の講演会

日本左官会議 講演会

  
コンフォルトNo.202 左官とタイルが今月発売され、2025/04/19 その出版講演会が早稲田大学理工学部キャンパスで行われました。山田宮土理先生の研究室から、長年の土壁の調査研究が発表されました。
その中で土壁にかかわる業界が徐々に衰退している現状が報告されました。十数年前から気になっていましたが、とても危機感があります。「地球にやさしい素材」や「環境に配慮された素材」という説明で土壁がよく紹介されていますが、この考え方では現在の建設業界では浸透していないことがわかります。もう一度、土壁の良さを理論的に展開していくことが重要と考えています。
私の意見では、クロスなどの他の新建材よりは耐久性があると考えています。紫外線による劣化や接着剤の硬化不良などがないため土壁は20年以上持つ感じがします。また経年劣化も気にならないという点も特徴です。
「伝統」という言葉で表現される以上の魅力を、現代建築で表現していかなくてはいけないと感じています。研究者及び職人さんの活躍を応援していきたいと思います。

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