丸いたてものと四角いたてもの

丸いたてもの四角いたてもの

建物を設計するときにまず四角い部屋を想定して構成を考えていきます。壁が直線的な面があると収納や家具を配置することができ、空間が機能的に整理されます。
すべての構成が平面的にまとまっていくと次第に何か物足りなさを感じます。機能的な建物が出来上がっているのですが、何か楽しさが感じられないのです。
人々がこの空間にいると想像したときに疑問に感じてきます。それは「人の動き」です。
人の動きは直線的でもないし、機能的でもないからです。例えば、階段は人を上下に移動させる機能を持っていますが、直線的な動きは一つもありません。それをまっすぐな階段では物足りないのです。踊り場も少し丸みがったほうがいいかもしれません。段板が一つ一つ異なっていてもいいかもしれません。
有機的な空間の魅力は人を包み込んだ時にとても効果を発揮すると感じています。すべて丸みを持ったものにする必要はありませんが、玄関やトイレや階段などの人が動くことを前提としている部分では、一部でも有機的な要素が加われば空間にがらりと変わっていきます。そして使いやすくも感じることでしょう。
四角いものにない魅力が丸いものにある気がします。
ある時はまるく削りだしたりある時は素材を曲げてみたりと様々な技術で直線的、平面的でないものを作り上げていきます。丸いものを作り上げる方法は素材を加工することになり、素材の性質をできる限り理解することにほかなりません。
自然素材は、素材の中ではばらつきや耐久性などに多くの課題があります。それらを使いこなすのは一部の技術者しかできません。経験と思考がセットで取り組まなければいけない分野だからです。自然素材の魅力は無限にあると感じています。

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