土地探し・物件探しの建築士からのアドバイス(その2)

この回は、実際に敷地を見学するときに気を付けておきたいことを述べていきたいと思います。前回と例を挙げながら解説していきたいと思います。

1、歩いて広さやスケール感を体感する。

やはり実際に物件を見ていくのがいいです。感覚的な部分や直感というものがとても大切です。
この物件では琵琶湖への眺望を謳っているように東側に見えました。周辺の木々の間にちらりと琵琶湖が見えました。おそらく眺望確保のため業者の人が伐採した感じです。十数年すると木々に埋もれてしまう気がしました。
傾斜については、東側の傾斜は激しく、建物が建てることができない状況でした。具体的には高低測量図が必要ですが、おそらく敷地の1/3は建築不可の部分です。また、最近の豪雨などもあるので斜面地は気をつけて計画を立ていきたいところです。

2、隣の家との境界線及び隣地の塀を確認する

隣の家が傾斜に対してどのくらいセットバックしているか見ると、傾斜による建築限界ラインがわかってきます。また、隣の家との塀が境界杭からどのくらい控えて建てられているのか、隣の家のエアコンや給湯器の位置など少し気になるところは写真にとるようにしています。

3、道路の幅を把握する

前面道路の幅によって容積率が少なくなるケースがあります。メジャーを使ってざっくり図ることをお勧めします。

4、周辺環境、既存建物を把握する

電柱、マンホールの位置、道路との段差などを調べる。道路が袋小路になっているので、どこまでインフラが来ているのか把握する必要があります。
上記の物件ではアスファルトが宅内に敷かれていたので、解体時には撤去する必要があります。

5、写真をできるだけ撮る

現場を離れたあとに、他の物件と比較するときに写真があるとわかりやすいです。また関係官庁との折衝で写真を見せながら説明する場合もあるのでできる限り写真を撮ることをお勧めします。余談かもしれませんが、山間の物件であれと携帯電話がまだつながりにくいところがあります。携帯電話で通話状況を確かめてみてください。

6、天候に気をつける

天気のいい日に行くと日当たりを考えることができます。特に隣地が空き地の場合、どのように建物が将来建てられるか想像していく、日当たりや風の通りなどを考えてください。天気が悪い日であれば、雨水の流れや、地面のぬかるみ、水たまりの位置など把握することをお勧めします。
また近くに河川や小さな溝が近年の豪雨で増水するケースが増えています。河川の周りのコケや草の生え方で何となくわかるかと思います。

天気の良い時は気分も前向きになり、見学する物件もよく見えるかもしれませんが、本来、天候が良くないときを想像しながら見学するよう心掛けてください。

物件の見学は、とても難しい作業です。いろいろな人の意見を聞きながら情報を集め、進めていくのがいいのかと思います。もし近所の人とお話しする機会があれば、生活の身近な情報がわかり、その場所の未来像が意外と簡単に把握できるかもしれません。

もし購入希望の土地があり、建物の規模や条件を詳しくお聞きになりたい場合は、コメント欄にもしくはメールでお問い合わせください。

お問い合わせ

自然素材に関する建築設計のご質問・お悩みがありましたら、お問い合わせください。