日本の木材自給率 令和2年木材需給表から
自給率は 約半分 10年連続の上昇
木材自給率はどうなっているのかということが日本森林を見るたびに考えてしまいます。
まずは林野庁のデータをもとに木材自給率はどうなっているのか考察していたいと思います。木材需要は毎年7000万㎥を推移していますが、令和2年度は約6100万㎥となっており前の年の10パーセント減となっています。
これはコロナの影響で新築などの建築工事を控えたこととオリンピックによる建築工事がひと段落したことが要因と思われます。
その中で木材自給率は、年々上昇していることがわかりました。平成24年では約28%で令和2年では47%と約半分になりつつあります。木材が豊富な日本の資源の有効利用としては望ましい動向と思います。
令和2年度のデータはウッドショックの影響を受ける前なので、今年の価格の高騰がいまだに続いているので、今度どのような展開になるのかとても気になります。
また、輸入建材元はどうなっているのかというと、平成24年度のデータを見てみると、建材としては主にアメリカ・カナダの木材が中心になっております。気になる中国からの輸入は3%程度でとても低い割合です。もう一つ気になるのは、南洋材です。マレーシア、インドネシアからの輸入のおおくは合板です。CO2 排出の原因といわれる森林伐採が行われている現場です。集成材やLVL、CTLなど様々なエンジニアリングウッドが建築業界に浸透している中で、環境の問題は無視できない項目であり、この点からも国産材の使用は必要なことと考えています。
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