夏期内部結露を引き起こす防湿気密シート

夏期内部結露分析
夏期内部結露分析

リフォーム工事で室内の壁を新しくするときに断熱材を入れてできるだけ室内の断熱効果を高める努力をしていますが、気密シート付の断熱材を何気なく使ていますが。内部結露が起きないかどうか検証をしてみました。
冬期の内部結露は私の分析ではほぼ結露は起きませんが、夏期の内部結露は注意しないと起きる可能性があります。上記のグラフで防湿シートの付近で飽和水蒸気圧を超える水蒸気量を示しており、結露が生じることになります。
これを防ぐには、防湿シートから可変透湿気密シートに替えるか、もしくは防湿シートを取りやめて、漆喰や土壁にして調質効果のある壁を仕上げ材に使うことで結露は防げます。
夏期の内部結露は気温が高いときに起こるので飽和水蒸気量に近いところでの微妙な湿度の変化で結露になっていきます。日本の気候では6月から7月の気温30℃で湿度の高いときにこの状態になると考えます。漆喰などの自然素材が効果的に結露から守ってくれます。高気密高断熱住宅が流行っていますが、高気密に関して注意して設計する必要があります。

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