鍋島公園のトイレ

自然素材を建築にいち早く取り入れて脚光を浴びている建築家隈研吾さんのデザインである。新国立競技場の設計を行った世界的な建築家である。杉材の丸太を製材した板をボックス型の壁に張り巡らしたトイレである。自然素材を生かした斬新なデザインといえるが、インパクトに欠けている気がする。氏の今までの斬新なデザインと比べるといささかメッセージ性の少ない印象を受ける。
建築において自然素材を使う意味は、さまざまであるが、一つに工業製品にはできない自然素材の不均一性や希少性、ローカルな職人技術の表現または素材の特性を生かしたデザインがきちんと表現されてなければいけないと思っている。トイレという機能と杉という素材を素直に見つめ生まれるデザインが答えであると感じる。

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